他社の事例に学べ!深堀り、成功EC事例インタビュー
2006年に楽天市場出展。楽天では後発にも関わらず、数々の賞を受賞し成長を続ける「おこめの鬼平」のモール戦略

■楽天市場の店舗としては後発の同社の戦略は、
「一番売れているサイト」という見せ方
―まず、ECサイト立上げのきっかけ、経緯から聞かせてください
はい、もともとは町のお米屋さんとして店舗での販売や、
卸販売でお米の販売を行っていました。
ただ、ご存知の通り地域のお米屋さんは年々減少傾向にあり、
スーパーマーケットの売上げも落ちてきている状況にありましたので、
販路拡大を狙って、ネットショップでの販売に踏み切りました。
―ネットショップの運営を開始するにあたり、楽天市場での展開を選んだ理由は?
楽天を選んだのは、やはり流通の多さですね。
あとは営業の方が丁寧であったことでしょうか。
―2006年というと楽天市場も18000店舗以上が出展し、
既にかなり競合サイトも多い状況だったと思いますが、
その中でどのような戦略を打たれたのですか?
確かに、既に楽天市場の流通総額は相当な規模に達していましたが、
その中でもお米の販売はまだまだ伸びている時期にありました。
その中で、「一番ウチのサイトが売れている」というみせ方に力を入れました。
やはりお客様の一番の信頼は「みんなが買っている」ことだと思いましたので、
そこは広告の出稿などの露出施策も含めて力を入れました。
―サイトの見せ方という部分で他に工夫をしている部分はありますか?
ページ作りに関しましては、「わかりやすさ」に何よりも気を配っています。
つまり、「何が」「いくら」なのか、それがわかりやすく伝わることが最も大事なことだと思います。
また、お米という商品は、産地よりも銘柄が重視されます。
つまり、福島産、新潟産ということよりも「こしひかり」なのか「あきたこまち」なのか、ということの方に注目されます。
なので、産地よりも銘柄を大きく出すなど、米ならではのお客様の商品選びの視点を重視してデザインやレイアウトを考えています。
また、細かいデザインなどに関しましては、これまでリアル店舗で培ってきたPOPのノウハウを応用しています。
■リアル店舗を持つ強み、「突き詰めた顧客対応」と「販売量の拡大」
―他のお米販売サイトと比較した際の御社の強みというものはどこになりますか?
1つは、全てをそつなくこなすことでかね(笑)
―「そつなく」・・ですか?
当たり前のことですが、配送期日を守ることや、
送り状をまっすぐ丁寧に張ること、
お米のパッケージの向きとお礼状の向きをそろえることなど
そういった細かいことに気を配り、運営を行っています。
―わかってはいるものの、それを徹底できている店舗は多くないですね。
リアルの店舗と比較すると、直接の顧客接点がなく、
上記のような商品のパッケージなどが重要な顧客接点になってくると思いますので、
そこはリアルの店舗での対応以上の対応を目指し運営を行っています。
―もう一つの強みは?
それは、弊社がリアル店舗から始めているということですね。
弊社では、工場を自社で所有し、玄米を工場で管理し、そこで精米を行なっています。
なので、基本的には精米した日、もしくはその翌日に出荷をするなど
「鮮度」にこだわった出荷が出来る状況にあります。
自社で精米を行なうということは、販路がネットしかない店舗が一から始めたとしたら、販売量からして中々難しく、
弊社ではこのようなリアルの店舗があるからこそのメリットを出せていると思います。
―やはり精米したてがおいしいのでしょうか?
実は、品種によっては3日4日たったほうがおいしいとされているものもあり、
一概にどうとは言えないのです。
ただ、お客様からのニーズは高く、
やはり「精米したて」ということはお客様のイメージがいいですね。
弊社としては「お客様がいいと思うことがあれば、それがいいサービス」
なのだと考えておりますので、そこは徹底しています。
■3回買えば長く購入いただけるお客様になる
―現在のユーザーの属性に関してお伺いできますでしょうか。
以前は男性も多かったのですが、現在は30~40代の女性が多いですね。
―やはりリピーターの方が多いのでしょうか
リピート施策には力を入れていますね。
お米のような生活必需品かつ消耗品はリピート向けの商材ですし、
しかもお米は重いのでネットでの販売に向いています。
弊社の感覚では、同じサイトで3回目を注文いただければ「ここでいいか」という
ことに落ち着くので、3回目のリピートに力を入れています。
―具体的に何かリピーターの方に購入させる施策を行っているのですか?
例えば、2回目の購入をいただいた方には、ポイントをつけることなどを行っています。
あとは、先ほど申し上げたような、丁寧な対応というところでしょうか。
■最後に今後の戦略に関してお伺いできますでしょうか
そうですね、弊社ではまだまだ月次の目標設定を行なったり、
細かい数字管理が出来ていない部分があるので、
まずはそういった基本的な部分を固めていきたいですね。
あとはお米だけでなく、ご飯に合うお惣菜の販売なども
今後行なっていきたいと思います。
■ご協力、ありがとうございました
